先日、
この記事で「ホグワーツ・レガシー」を購入したという投稿をしました。
本当に面白いゲームで、
ハリポタやファンタビのウィザーディング・ワールド大好きな私には
「ずっとこういうゲーム待ってた!!」とウキウキでプレーしていると、
ふとあることに気がついたのです。
このゲームをプレーされた方なら、おそらく同じことを思ったのでは?
「このゲームの主人公、マジでぶっとんでる」と。
私から見た、このゲームの主人公のヤバさは以下の点。
1 おい、学校行けよ
オープンワールド型ゲームというシステム上、仕方ないかもですが、
ホグワーツの学生の身分でありながら、ホグズミードで遊んでたり、
辺境の地まで行って人助けしたり、野盗や闇の魔法使いをボコしに行ったり、
魔法動物を追っかけたりと、とにかく学校にいない時間の方が圧倒的。
学校内にいたとしても、学校内の探索がメインで、
学友と「秘密の書斎」の謎を追ったり、「地下聖堂」で魔法の特訓をしたり、
夜な夜な「目眩し呪文」で先生方の自室に押し入ったりとやりたい放題。
一応、ホグワーツの5年生なので、学期末にはOWL試験が控えている
にもかかわらず、クエストでもない限り、授業にすら出てこず、
そのくせ、先生方からは「けっこう良い線行ってるね」的なお褒めの言葉を
もらう始末。
原作では、夜に寮から抜け出すこと自体が校則違反で減点対象だったはずが、
このゲームでは、一体、いくつの校則を破っているのやら・・・。
2 治安、悪すぎない?
「ホグワーツは世界一安全な場所だ」なんて原作では言われていましたが、
それでも、2年に1回のペースで死喰い人が教師をしていたり、
半世紀に1回は秘密の部屋が開いたり、後半はやたらと死人が出るなど、
「これのどこが安全?」と疑ってしまうくらいでした。
しかし、このゲームでは、より治安が悪い世界なのです。
ホグワーツ近郊に密猟者やら闇の魔法使いやらが大量にはびこっており、
ただマップを探検したいだけなのに、戦闘になることもしばしば。
しかも、割と序盤である魔法生物を助けに行った際には、
究極の禁術「アバダ・ケダブラ」を平気で敵がブッパしてくるなど、
それはもう、とんでもない世界なのです。
逆に、敵キャラと遭遇すると戦闘になる仕様を利用して、
主人公自らが喧嘩をふっかけにいくことも可能で、
別にストーリー上、敵対しているわけでもないのに、
一方的にボコボコにするという極悪ムーブも平気でできてしまうのです。
3 禁断の呪いを連発できてしまい、特に罪悪感などは感じていない
原作4巻「炎のゴブレット」で初出の
魔法界での禁断の呪い「許されざる呪文」もこのゲームでは登場します。
ただ、敵キャラが使ってくるのなら、まだ良かったのですが、
なんと、この呪文、主人公が使えてしまうのです。
原作では、
「人間相手に使った瞬間、問答無用でアズカバン行き」と言われるほど、
魔法界では「知っていても絶対に使っちゃダメな魔法」として有名です。
しかも、これらの呪文は、
「人を傷つけることを楽しむ」ことで威力を発揮するというイかれた仕様。
そんな激ヤバな呪文3点セットを引っさげて、
ゴブリンだろうが、大蜘蛛だろうが、闇の魔法使いだろうが、
平気でこれらの呪文をぶっ放してしまう主人公の倫理観もイカれてます。
しかし、「許されざる」と言われるだけあって、
戦闘面ではかなり性能が良く、一方的に敵を殲滅できるので、
強いことは間違いないのですが、それでもせめて、使えてしまうことに
罪悪感くらいは持とうよと思ってしまった私。
「許されざる呪文」が違法の禁忌の呪文と指定されたのは、
魔法界でもかなり昔のことなので、1800年代を舞台にした
このゲームでも当然、禁断の呪文なはず。
その上、5年生、つまり、16歳の魔法使いは
まだ「未成年」であり、魔法省によって、学校外で魔法を使うことが
禁止されている上、「未成年魔法使いの検知システム」によって
監視されているはずなのに、何もお咎めなしというのもヤバすぎます。
4 密猟者よりもよっぽど密猟者
このゲームの敵キャラの1種として、「密猟者」というのがいるのですが、
彼らは、魔法生物を違法に捕獲したり、闇ルートで売買したりと
リアル世界での密猟者と同じようなことをやっている連中です。
しかし、実は、このゲーム、密猟が最も効率的な金策術なのです。
ストーリーを進める上で、どうしてもお金が足りない事態になってしまい、
「魔法生物を売却するのが一番効率的です」という衝撃的な攻略法が。
実際、魔法生物の売却値はけっこう高く設定されており、
確かに効率的ではあるものの、金策だと言って、魔法生物を捕まえては
売り飛ばす行為は、密猟以外の何ものでもないでしょう。
他にも、よくよく見ると「え?」とツッコみたくなるような部分もありますが、
このゲームの主人公のイカれっぷりはこんな感じです。
しかし、暴力とか残酷な描写とかにセンシティブなこのご時世に
よくこんなゲームが開発できたものだなと思いつつも、
今日も魔法世界を探検に行く私です。