この3日間、ハリーポッターシリーズの映画+小説英語版を
再び制覇したことで、ハリポタネタが捗ります🎵
今回のお題は、ニワトコの杖の処分方法、どっちが正しかった?です。
原作と映画、どちらでも「死の秘宝」の1つとして
作中最強の威力を誇るチート性能の伝説の杖と描かれていましたが、
物語のラストでのこの杖の扱いは原作と映画では違っているのです。
原作では、ハリーがニワトコの杖で自分の杖を修復した後、
自分が杖の主のまま自然に寿命を迎えて死ねば、この杖の血塗られた歴史を
終わらせることができるとして、ダンブルドアの墓に納められました。
一方、映画版では
ヴォルデモートとの決着がついた後、
なぜかハリーがニワトコの杖を叩き折ってポイ捨てするという荒っぽい扱い。
これはこれで、ニワトコの杖が二度と使われないようにという意味なのでしょうが
真の主と認めたハリーに折られたこの杖の心情やいかに・・・。
杖の心情は置いておいて、
実際、この杖の処分方法としてどちらがよりベターだったのでしょう。
1 ハリーが使えばよかったんじゃ・・・?
ハリーは作中で初めて「死の秘宝」を全て集め、
自分が死ぬという運命にも打ち勝ったことで「死を制する者」となりました。
蘇りの石は禁じられた森にポイ捨てしてしまいましたが、
透明マントは息子のジェームズ・シリウスに譲るまで所持しており、
単純に「死の秘宝だから」という理由で捨てるつもりはなかったはず。
それなら、せっかく真の主となったニワトコの杖も使い続ければよくないか?
確かに、この杖の歴史は血塗られた歴史であり、
もう二度とこの杖が使われることのないようにと思う気持ちもわかりますが、
そもそもヴォルデモートとの戦いは、ニワトコの杖をめぐる戦いではなく、
あくまでもハリーを倒す手段としてヴォルデモートが欲しがっただけで、
ニワトコの杖自体が何か災いを呼んだ描写はありません。
それどころか、前の主ダンブルドアの愛用の杖であったので、
彼の形見として持っておくという選択肢があってもよかったのではないか?
そして、杖のことは隠したまま
自分が寿命を迎えれば、どの道、ニワトコの杖は力を失うはずです。
この説は、ダンブルドアの墓に納めた原作寄りの考察ですが、
ハリーが自分の手元に杖を持っていることが大きな違い。
原作通り、ダンブルドアの墓に納めたところで
ハリーが主のまま効力を失うまで杖を保存しておける気がしないのです。
ヴォルデモートがやったように、墓荒らしでもされたら、
「あれ?ニワトコの杖じゃん!ラッキー🎵」と
どこぞの馬の骨とも知れぬ輩が勝手に持って行ってしまえば、
ハリーが主ではなくなるはずで、むしろ血塗られた歴史を繰り返すことになるはず
それなら、ハリーが自分の手元にずっとキープしたままにしておいた方が、
ハリーの目論見はうまくいくような気がするのです。
2 ただ、その後のハリーの職業を考えると・・・
しかし、そうは言っても、
ハリーのその後の進路を考えると、ニワトコの杖を所持したままというのも
そこそこまずいことになりそうな気配はあります。
ハリーは魔法省に就職し、闇祓いという闇の魔法使いと戦う職に就いており、
ヴォルデモートの残党狩りやその辺のごろつきをしばいていたらしいです。
しかし、
エクスペリアームス・ステューピファイ・ディフィンド・インセンディオ
この辺りで彼は戦闘用呪文の先発ローテーションを組んでおり、
レダクト・セクタムセンプラ・インペリオ
といったちょいヤバめな呪文もブルペン入りさせているようで
呪文の選択肢的にはなかなかの強キャラ感がありますが、
肝心のハリーの戦績自体は正直、そこまで高くはないのです。
原作では、ベラトリックスやスネイプなどのチートクラスはもちろん、
覚醒後マルフォイなどにも敗北を喫しており、
セドリックなど素質的にそもそも「敵わない」と諦めたキャラもいます。
しかし、闇祓いになった以上、戦う相手は選べません。
もし、取り締まるべき相手がこういうキャラだったら、
ハリーが勝てる確証はなく、むしろ敗北したが最後、ニワトコの杖を奪われて
最悪、杖奪取からのアバダ・ケダブラで死んでいたかもしれないのです。
ハリーの職業を考えると
ニワトコの杖を手放した方が今後の魔法界の平和を維持するためには
ベターであるような気もしなくはないのです。
3 都合の良いことにだけ使う・・・?
こちらも原作寄りの説ですが、
ハリーはニワトコの杖を1度だけ自分の杖を修復するために使いました。
杖は一度壊れると、普通の手段では修復することはできないらしく、
強大な力を持つニワトコの杖だからこそできたすご技なのです。
しかし、杖が直せるなら、私はもう1つ直してほしかったものがあるのです。
それは、ネビルの両親!!
ネビル・ロングボトムの両親には、
ベラトリックスやクラウチJr.などの死喰い人4人がかりで
クルーシオ(磔の呪い)を喰らって精神崩壊したという重いエピソードが。
クルーシオ自体が「許されざる呪文」であり、超強力な呪いであるため、
聖マンゴ病院に入院していても、治る見込みはないようで、
ネビルの心にとんでもないトラウマを植え付けた恐るべき呪文なのです。
しかし、この呪いを使ったベラトリックスらは
ホグワーツの戦いで死亡またはディメンターのキスで廃人になっているため、
ヴォルデモートを葬ったこのタイミングならば、
ニワトコの杖の力でネビルの両親を治せたかもしれないと思うのです。
こうして、「本当は直らないものでも直せる」という
ニワトコの杖のハイパーパワーを本当に直したいものだけを直して、
その後は処分するという選択肢は、確かに一利あるのです。
4 じゃあ、いっそ、ぶっ壊すか!!
ここまでの考察を考慮して、
ニワトコの杖の処分方法としてベターな方法であろう手段は、
使うだけ使った後、杖をぶっ壊すということ。
ここにきて、一気に映画版寄りの説推しになりましたが、
壊れた杖は基本的には二度と直らないならば、
ニワトコの杖を原作のようにハリーの杖を直したり、
場合によってはネビルの両親のように呪いを取り除いたりして、
使いたいだけ使ってから杖を破壊すれば、
二度とニワトコの杖を使う人間は現れないし、
ハリーも今後、誰かに敗北することに怯える必要もないし、
ダンブルドアの墓が再び暴かれて大騒ぎになることもないのです。
結論、ニワトコの杖は使うだけ使って破壊するがベストな処分なのです。