水景の雑記帳

雑談多めの「深く考えない脊髄反射的な」ブログ。ほどよい息抜きに。

今日から3週連続「ハリーポッター」シリーズが放映です🪄やったぁ〜!!

 

 金曜ロードショーにおいて、

 本日12日から3週連続で「ハリーポッター」シリーズが放映予定です!

 

 まず、今日は第1作「賢者の石」。

 

 今やネトフリやプライムなど

 ハリポタを観る手段など無数にありますが、

 やはりたまにはTVでご覧になるのもいかがかなと思いまして、

 今回は、自称ハリポタオタクが推す「見どころ」の解説記事です。

 

 

 1 魔法界の生ける伝説物語は、ここから始まる!!

 「賢者の石」の冒頭数分は、割と重苦しい雰囲気から始まります。

 

 謎のローブの男がとある家を訪ね、カチャリと鍵を開けて侵入。

 そこに住む夫妻を殺害するために、やって来たようです。

 怯えた顔の妻らしき人の鬼気迫る表情は必見です!

 そして、夫妻を殺害したらしき後、ある赤ん坊にも杖を向ける謎の男。

 杖先から緑色の閃光が走り、そして・・・。

 

 場所は変わってプリベッド通りという閑静な住宅地。

 「ここの家族は、最低ですよ?アルバス。本気なのですか?」

 「他にこの子を守る方法はないのじゃよ、ミネルバ

 このように言い争う2人の老人たちの声が夜の住宅街に聞こえてきます。

 そして、

 「幸運を祈る。ハリー・ポッター」と言い残し、

 ある家の玄関先に赤ん坊を残して去っていく。

 

 映像にして、わずか数分、ページ数にしてもおよそ2〜3ページくらいの

 どうということもない描写ですが、シリーズを追いかけていくと、

 ここのシーンから既にJKローリング氏による巧みな伏線張りのオンパレード。

 

 シリーズを通して、ハリーが魔法界の伝説となった理由が

 このシーンに全て詰まっているのです。

 

 特に、ハグリッドと呼ばれる大男がなぜ泣いているのか。

 ダンブルドア先生が言う「時が来るまでは」とはどういう意味なのか。

 この赤ん坊の額の稲妻型の傷跡は一体、何なのか。

 この辺りが、シリーズ終盤までずっと続く超重要な伏線となっています。

 

 2 魔法界の描写の壮大さ

 小説版も好きですが、映画版ならではの楽しみといえば、その映像技術。

 魔法世界というファンタジーすぎる世界観でありながらも、

 映画での描写はそれはそれは華々しく、華麗で、煌びやか。

 

 特に、ダイアゴン横丁とホグワーツの作り込みは天才的なセンスです。

 BGMと相まって、ワクワク感の演出としては最高!見ているテンションも最高潮!

 

 ただ、裏話として、

 この「賢者の石」は1作目ということもあり、

 シーンの作り込みや映像の撮り方などのノウハウがなかったため、

 スタッフも役者もみ〜んな大変な目にあったとか。

 

 特に有名な話は、ホグワーツ城での宴のシーン。

 テーブルや天井に無数の蝋燭が灯され、豪華な食事に金や銀の食器。

 

 非常に夢のある演出で、実際の映像も楽しげな雰囲気なのですが、

 当時、撮影する際は食事も蝋燭も本物を使用しており、

 撮影時間が長くなってくると蝋燭の熱で室温が上がり、

 テーブルに並べた食べ物が傷みだし、その異臭で全員がむせかえるという

 事件があったそうです。← 想像するだけで、ゾクっとしますね(^_^;)

 

 3 「みぞの鏡」の秘密

 「賢者の石」での重要アイテムの1つ「みぞの鏡」。

 ハリーが夜な夜な鏡の前に立ち、両親の姿が見えると興奮していたあの鏡です。

 ロンが覗くと、クィディッチキャプテンになって優勝した姿が見えるそう。

 

 この鏡は「覗いた者が思い描く姿を写す」という魔法アイテムなのですが、

 この鏡に隠された「ある秘密」がストーリー上は関係ないですが、

 ここにも作者による「おしゃれな演出」が隠されています。

 

 ヒントは「みぞの」「鏡」というヘンテコな名前。

 別に日本語訳した時の珍訳というわけではありません。

 ↪︎ 確かに日本語訳には珍訳も多いですが・・・

 

 4 「透明マント」の秘密

 クリスマス休暇の朝、ハリー宛のプレゼントとして登場した透明マント。

 「君の父から借りていたものだ。今こそ、君に返す時が来た。上手に使いなさい」

 という送り主からのメッセージが添えられていました。

 

 透明になれるマントなんて、魔法物の定番中の定番な感じはしますが、

 この時から、ハリーの冒険必須アイテムとして大活躍し、

 さらにこの透明マントにはとある「とんでもない秘密」が隠されています。

 

 その秘密は「賢者の石」だけでは見えてきませんし、

 最終作を見てもまだピンとこないかもしれません。

 しかし、非常に重要な秘密があるのです。

 ヒントは、

 「送り主はなぜ、ハリーの父から借りていたのか」?

 「透明マントの送り主は一体、誰なのか」?です。

 

 5 ニンバス2000の送り主

 ハリーポッター作品の目玉の1つ、クィディッチ。

 魔法界版ラグビーのようなスポーツで、箒で空を飛び回る様は必見!

 

 そして、ハリーは色々と学校ルールを捻じ曲げて

 異例中の異例措置として選手に選抜されるのですが、

 ハリーに送られたニンバス2000という競技用箒の中でも最高峰のものが

 誰かからプレゼントされます。

 

 この送り主、実は相当なクィディッチファンであり、

 ハリーの才能を真っ先に見抜いた超先見性のある有能な人。

 さぁ、一体、誰からのプレゼントだったのでしょう?

 

 ちなみに、このニンバス2000という箒、

 「賢者の石」時点では最新鋭の箒らしく、お値段もびっくり価格。

 この超高級グッズを新入生に与える辺り、送り主の懐の深さが窺えますね🎵

 

 6 マルフォイは実は、良いやつ?

 主人公ハリーポッターのライバル的存在であるドラコ・マルフォイ。

 作中序盤では小悪党感溢れる嫌味な奴という雰囲気を漂わせていた彼。

 

 しかし、実は「賢者の石」では、一応ハリーと仲良くしようという

 努力は見せているのです。

 

 言い方こそ「友達は選んだ方がいいぞ」なんて偉そうな口ぶりですが、

 それでもハリーに「よろしく」と握手を求めていたりします。

 

 その後のハリーの「スリザリンは嫌だぁ!」発言により

 マルフォイとは犬猿の仲となってしまったわけですが、

 組み分け帽子の言うようにスリザリンに入っていたら、

 ハリーとマルフォイはそこそこ仲良くできたかもしれないと思うのです。

 

 そんなちょっと不器用なだけな感もあるマルフォイ少年も必見です!

 

 7 怪しいキャラ候補

 ハリーポッターシリーズの序盤は、極端に言えば、

 ハリーはなぜ魔法界で有名であり、事あるごとに命を狙われるのかが

 全くと言っていいくらいにわからないのです。

 

 ハリー本人の目線から言えば「毎年、どうして事件に巻き込まれるんだろう?」と

 疑問に思わない方がおかしいくらいに、事件の渦中には常にハリーがいます。

 

 そこで、序盤作品では「誰が怪しいムーブをしているか」という

 推理パート展開もあり、ちょっとしたサスペンスでも見ているような感覚。

 

 特に、「賢者の石」ではその色が濃く、

 怪しいキャラ候補に挙がる人物の行動なども見ていると面白いです!

 

 8 ハリーたちの最初の冒険の意味は?

 ハリーポッターシリーズは毎作品、ハリーたちが何かしらの冒険をして

 人間的にも魔法使いの素養的にも成長していくドラマが展開されます。

 

 しかし、よくよく見ていると「賢者の石」に関しては

 ハリーたちの記念すべき最初の冒険なのに、その意味って何?と

 私からするとちょっと疑問が残ります。

 

 別に、つまらないというわけではありません。

 しかし、この冒険を通してハリーたちが得たものは何かと考えると

 どうしても「う〜ん、何だろう」と考えてしまうのです。

 

 結論から言えば、「賢者の石」でのハリーたちの冒険は、

 ある人物によって仕組まれていたとも言えるくらい

 本当は別に経験しなくてもよかったはずの冒険と言わざるを得ないのです。

 

 では、それを仕組んだある人物とは誰か?

 その人物は何を狙っていたのか?

 こういう視点で「賢者の石」を観るとまた違った味わいになるでしょう。

 

 9 名言集

 作者であるJKローリング氏は言葉遊びが大変好きな女性で、

 作中でのキャラのセリフなどもかなりキレッキレのワードセンスです。

 その上で、続編への布石となる伏線を張り巡らせているのだからもう天才!

 

 その中でも特に、思い入れのあるセリフを一部紹介します。

 語りたいことはいっぱいありますが、長くなりそうなのでセリフだけの紹介です。

 

 ① 「幸運を祈る、ハリーポッター

    アルバス・ダンブルドア

 ② 「あなたの鼻の横に泥がついてるわよ。いい?ここよ」

    ハーマイオニー・グレンジャー

 ③ 「何だよ偉そうに。あいつ、あんな調子じゃまともに友達もいないぜ」

    ロナルド・ウィーズリー

 ④ 「死を前にして、心の整理のついておる者にとって、

    死とは所詮、次なる大いなる冒険への出発にすぎんのじゃ」

    アルバス・ダンブルドア

 ⑤ 「敵と戦うことに勇気は必要じゃが、

    自分の友と戦うことはもっと勇気のいることじゃ」

    アルバス・ダンブルドア

 ⑥ 「バーティーボッツの百味ビーンズか。

    わしは若いころに鼻くそ味にあたってしもうての。

    それ以来、これが大嫌いになってしもうたのじゃが、どれ・・・。

    なんと!耳くそ味じゃ」

    アルバス・ダンブルドア

 

 

10 作中の謎

 シリーズ化することが初めから構想にあったのか、

 ハリーポッターシリーズはどの作品も完結しない謎が残ったまま終わるのです。

 特に、「賢者の石」では残された謎はかなり多く、初めて観る方にとっては

 困惑するかもしれない部分です。

 

 これまた、色々と残された謎はあるのですが数点に絞って紹介します。

 

 ① グリンゴッツ銀行破りの謎

 作中において、グリンゴッツ魔法銀行という魔法界の銀行に強盗が入ったという

 ニュースが流れます。しかし、この銀行、魔法で様々な警備対策がなされており、

 並の魔法使いでは強盗など不可能と言われています。

 しかし、作中では実際に強盗に入られており、結局、何を盗むつもりだったのかも

 不明のままです。

 ここで、重要なのは「並の魔法使い」ではない「何者か」が警備を破って

 侵入したということ。それは、果たして、誰なのか?

 

 ② ニコラス・フラメルの謎

 賢者の石を創造したとされる伝説の錬金術ニコラス・フラメル

 作中では名前だけの登場でしたが、今回の物語のキーアイテムの創造主なので

 超重要人物。何でも、齢665歳の長老だとか。

 そんなとんでもなく長生きのこの人物、一体、何者??

 どうやら、ダンブルドアの古い友人らしいですが・・・?

 

 ③ なぜ、ヴォルデモートはハリーを狙うのか

 ハリーが魔法界を知ってから耳にした名前ヴォルデモート。

 魔法使いの間では名前を呼ぶことすら恐ろしいと言われ、

 「名前を言ってはいけないあの人」と伏せて呼ばれるほどの人物らしいです。

 

 1つだけわかっているのは、ヴォルデモートはどうやらハリーの命を

 狙っているらしいということ。

 ただ、魔法界の誰もが恐るほどの悪の帝王が

 11歳のお子様魔法使いになぜそこまでご執心なのか。

 それは、ハリーの額の傷と関係があるのか。

 これらは作中通してずっと追いかけられる大きな謎の1つです。

 

 ④ スネイプ先生は結局、良い人?

 スリザリン寮を監督する先生にして、魔法薬学の教授でもあるスネイプ先生。

 役者は故アラン・リックマン氏。めっちゃイケメン!

 しかし、性格はお世辞にも良い人とは言えず、ハリー目線からすれば

 学校に1人はいる「嫌な先生」のお手本パターンに入っています。

 

 ただ、なぜかハリーを見るスネイプ先生の目は何か知っているかのような

 それでいて、どこか大切な何かを見つめるようなそんな感じの雰囲気。

 

 彼の本心が明かされる日は来るのでしょうか?

 

 ⑤ なぜ、ハリーは蛇と話せるの?

 そして、作中序盤にして、最も大きな謎。

 それは、ハリーがなぜか蛇と話すことができること。

 

 序盤、ダーズリー家と動物園に行くハリー。

 そこで爬虫類館に行き、退屈そうにしている蛇を見つめて

 「僕と同じように閉じ込められてかわいそうに」とハリーが同情していると

 なぜか展示窓がパッと消え、蛇が逃げ出す事件が。

 

 その時に蛇はハリーに「どうもありがとう」と礼を言って去っていくのですが、

 これは、蛇の気持ちをアテレコ風に入れただけの演出なのでしょうか?

 それとも、ハリーは本当に蛇と会話をしていたのでしょうか?

 

 

 

 さぁ、いかがでしょうか。

 1作目の「賢者の石」だけでも見どころはいっぱい!

 作品全てを知っているがゆえに、極力ネタバレしないように

 配慮したつもりですが、続きが気になる方はぜひ、今夜の金曜ロードショーで!

 

 

 

 最後に言いたいこと2つ。

 

 作品序盤のダンブルドア先生、めっちゃいいおじいちゃん感が好き!!

 

 マクゴナガル先生、こんな先生に出会いたかった!!