私の趣味の1つ、音楽。
特に、楽器演奏は大好きで、
ギターやバイオリン(弦楽器)、ピアノ、ドラムやカリンバ(打楽器)を
毎日、どれかしら演奏してます。
先生に習っているわけではなく、ただの独学・我流ではありますが、
自分で練習していても、けっこう気づきが多くて楽しいです。
今回は、日々の練習の中で意識している「音楽の3要素」のお話。
1 音楽の3要素とは?
現代の音楽理論において、「音楽の3要素」とは、
・メロディ(旋律)
・リズム(律動)
・ハーモニー(和音)
この3つを指します。
これは、音楽として成立するための条件と言い換えることもでき、
この3つが揃っていないと、「音楽」ではないとも言えるのです。
2 メロディ(旋律)
一番分かりやすく、最も目立つ要素であるメロディ。
メロディを基準に「何の曲か」を我々は判断しています。
例えば、
ド〜レ〜ミ〜ファ〜ミ〜レ〜ド〜ミ〜ファ〜ソ〜ラ〜ソ〜ファ〜ミ〜
このメロディで、「かえるのうた」であると判断できるのです。
また、歌を歌う時、歌詞を当てるのはメロディに沿っているため、
か〜え〜る〜の〜う〜た〜が〜き〜こ〜え〜て〜く〜る〜よ〜
この歌詞でも、「かえるのうた」であると判断できるわけです。
3 リズム(律動)
次に、分かりやすいのはリズム。
一口に「リズム」と言っても、その中身はけっこう複雑で、
大雑把に言っても、ビート(拍)、テンポ(速度)の2つは必須です。
ビート(拍)は、簡単に言ってしまえば「区切り」のことです。
先の例で言えば、
ド〜レ〜ミ〜ファ〜ミ〜レ〜ド〜ミ〜ファ〜ソ〜ラ〜ソ〜ファ〜ミ〜
か〜え〜る〜の〜う〜た〜が〜き〜こ〜え〜て〜く〜る〜よ〜
このメロディには、ビート(拍)がありません。
ド〜レ〜ミ〜ファ〜ミ〜レ〜ド〜 / ミ〜ファ〜ソ〜ラ〜ソ〜ファ〜ミ〜 /
か〜え〜る〜 の〜 う〜た〜が〜 / き〜 こ 〜 え〜て〜く 〜 る 〜よ〜 /
このように、/ で区切りをつけた上で、
音階と歌詞を上手く当ててあげると、ビートが決まります。
あるいは、こんな例も見てみましょう。
お祭りの太鼓なんかでよくありがちなこのリズム。
ドン・ドン・ドン・タッカタッカ・ド・ドン・ド・ドン
これを、・の区切りなしで見てみると、ビートがどれだけ大事かわかります。
ドンドンドンタッカタッカドドンドドン
これだけで、「叩いてみてください」と言って、
叩けるわけがないのは、簡単に想像がつくでしょう。
これは、ビートが決まっていないからです。
テンポは、よくカラオケなんかでも設定をいじったりしますよね?
要するに、「速度」そのものです。
音楽用語のBPM(Beats Per Minutes)も聴き慣れた言葉でしょう。
ここでは、ごく簡単に済ませますが、
BPM=120 がよく練習中の基準のテンポにされたりしますが、
この値は、「1分間に四分音符(♩)が120個入る」テンポという意味。
実際に、メトロノームを120に設定して、
机なんかを指でトントン叩いてみると、そのテンポを体感できます。
4 ハーモニー(和音)
最後に、ハーモニー。
和音というのは、複数の音が重なり合ってできる音のことです。
ピアノやギターで使われる、「コード」という言葉がまさにこれです。
単純に、ピアノの鍵盤を
ド・ミ・ソ
と叩いた時の音の響きと
ド
ミ
ソ
と3つの鍵盤を同時に叩いた時の音の響きは、全然違います。
複数の音を1つの音として、重ねるのが和音(コード)です。
ちなみに、ドミソで作る和音は、Cメジャーと言います。
また、和音は常に「綺麗に重なり合う」わけではありません。
不協和音という「重なり合うことで協調しない和音」もあります。
不協和音の一番簡単な例は、「ピアノの鍵盤を適当に叩いた時」です。
こういう時にピアノが出す音は、「どこか不安定な感じ」がするはずです。
これを、上手く利用して、
わざと不協和音を使うことで、ホラー系のBGMに仕上げることもありますが
基本的に、不協和音は、「音同士が喧嘩している状態」。
反対に、和音は「音同士が仲良くしている状態」と言えます。
楽器を演奏する時には、和音を覚えるよりも、
どうすれば不協和音にならないかを意識すると、よりハードルは下がります。
今回、紹介したこの「3要素」は、音楽の教科書なんかには
必ず出てくるような知識で、けっこうつまらない内容なのですが、
楽器・声楽などをやっていると、どこかで必ず意識させられます。
特に、ソロよりもアンサンブルや連弾、合奏をする時には
これらを意識しないと、永遠に作品として成立しません。
逆に、これらを意識すると、自分自身の演奏の幅は広がりますし、
演奏できるレパートリーもどんどん増えてきます。
楽器を演奏するのも楽しいですが、たまにはこういう理論的なものを
勉強してみるのもいいなと思った今日のドラムの練習でした。