水景の雑記帳

雑談多めの「深く考えない脊髄反射的な」ブログ。ほどよい息抜きに。

ファッション英語で成り上がった水景父・・・

 

 私、水景の父は

 定年退職後の第2の人生として、自動車学校の先生をやってます。

 

 なんでも、現役時代に

 自動二輪(バイク)以外の免許を指導員・検定員を含め、総なめにしたらしい父。

 

 それを強みに、自動車学校の先生になったらしいのですが、

 最近、父にはとある悩みがあるそうで。

 

 

 それは、外国人のお客さんが増えてきていること。

 外国にお住まいになった経験がある方なら、ご存知かと思いますが、

 日本の自動車免許って、世界的に信頼性が高く、日本で免許を取れば

 国際ライセンス化するのはすごく簡単なのだとか。

 

 その影響で、日本で免許を取って、国に帰ったり、

 さらに他の国で仕事をしたりするお客さんが多いらしく、繁盛しているようです。

 

 しかし、当然、日本語なんか通じない相手。

 ギリギリ英語なら通じるか・・・?くらいの客層が多いのだとか。

 

 が、私の父は英語などてんでダメ。

 そんな父が、最近、職場で「英語ができるかっこいい人」と評価されているとか。

 今回は、そんなファッション英語で成り上がった水景父のお話です。

 

 

 

 父が相手にする外国人のお客さんは、

 大抵は、ネパールとかベトナムとか東南アジアからインド近辺出身の人。

 彼らも英語は母語ではないため、コミュニケーションはかなりしんどいとか。

 

 かと言って、日本語が通じる相手でもないため、

 English, OK? Yeah.

 程度のやり取りでなんとかやるしかないそうで。

 

 しかし、自動車の運転を教えるというのは、ある意味で命を預かる仕事。

 コミュニケーションができなかったから事故りました。じゃシャレにならない。

 それに危機感を覚えたのか、「助けて〜ミカえも〜ん」と泣きついてきたわけで。

 

 真面目な父らしい理由といえば、そうなのですが

 語学能力なんて、一朝一夕でどうにかなるわけがない。

 しかし、そこをなんとかするのが、語学のプロたる私の手腕の見せ所。

 

 ローマ字すら読めない父に、いかに英語を教えるか。

 不可能に近いこの要求に、どう対応するか。

 しかも、期限は2週間でとか無謀にもほどがある。

 

 

 そんな無茶振りに呆れつつも、私なりに考えに考えて、

 教習用英語マニュアルなるものを作成し、持たせることに。

 

 最近、ブログが途切れがちだったのは、

 このマニュアル作成に時間がかなり削られたことと

 裏で進めている、サブブログ3つのセッティング作業をしていたからでした。

 

 幸い、教本類などは英語対応のものがあるらしいので、

 実際に車に乗って教える時に使う表現をマニュアル化するだけで形にはなりました。

 

 その後、父の休日にマニュアルを「読む」練習をひたすらさせて、

 たじたじながらも、相手に通じるレベルまでにはなったそうです。

 

 そして、教習が終わって、

 See you. Good day! と挨拶する姿を同僚の方が見て

 「え?水景父って英語できるの!?すご!」となったそうで。

 

 しかも、父は、ある種の潔癖症でして、

 ゴミ箱も社内共用のものを使いたくないという理由で、

 母が新聞紙で折ったゴミ箱を使っているそうなのですが、

 私が読んだ後の英字新聞を使ったそうで、

 事務室に置いてある英字新聞のゴミ箱を見て、なおのこと「すげ〜」コール。

 

 

 最近は、なにやら「英語できるの?すげ〜」って言われたわ〜

 とか言って、嬉しそうに帰ってくるのですが、

 私は言いたい。それをファッション英語って言うんやで・・・と。

 

 まぁ、本人はそれで満足してるっぽいので、良いは良いのですが

 そんな風に実績を作ってしまうと、次々に外国人のお客さん相手させられるよと

 私としては、少々、父の今後が心配なのです。

 

 これを機に、自分で英語を勉強してくれれば良いのですが、

 まぁ、そんなことはないでしょうなぁ。

 

 しかも、「今後も定期的にこのマニュアルの改訂版出してくれ」とか

 「社内共有資料として、コピーしていいか?」とか言ってくるし・・・。

 

 一応、私もプロだから、お金取るよ?

 一部、500円くらいで会社に買い取ってもらおうかなぁ。