水景の雑記帳

雑談多めの「深く考えない脊髄反射的な」ブログ。ほどよい息抜きに。

楽器に騒音トラブルはつきもの。その対策は?

 

 昨日、投稿した私の楽器部屋について、

 「防音対策とかしてるの?」

 「楽器やりたくても、騒音トラブルにならないか心配」

 というコメントを頂きましたので、今回は楽器と騒音問題のお話を。

 

 

 まず、大前提として、

 どんな楽器にも騒音問題は、絶対について回るものです。

 

 そもそも、音が出なければ曲は弾けませんし、

 騒音と言っても、「騒音」と感じるレベルは人それぞれです。

 それに、演奏する時間帯によっても騒音レベルは変わってきます。

 

 こうした理由から、

 楽器と騒音問題は不可分な関係にあることは仕方ないと割り切りましょう。

 

 しかし、そうかと言って、

 騒音問題に全く配慮せずとも良い理由にはなりません。

 そこで、楽器を演奏する上で必要な騒音への配慮をご紹介します。

 

 

 1 アマチュアでもできる防音対策

  ① 子供用の小さな楽器から始める

   音楽・楽器を始めたいという初心者向けの話になりますが、

   まず第一の不安は「果たして続くのか?」ということだと思います。

 

   楽器は決して安い買い物ではありませんし、

   途中で飽きた、辞めたいと思った時の後悔は大きくなるはず。

 

   そこで、まずは子供用の楽器から始めてみるというのが1つの方法です。

   子供用の楽器は、比較的安価に入手できることが多いので、

   最悪、途中で挫折したとしても、お財布へのダメージは少なく済みます。

 

   しかし、子供用楽器は

   そもそも子供サイズで設計されており、

   #や♭などの半音階を省略して作られている場合もあるので、

   演奏しにくい、思った音が出せないという不満点は残ります。

 

  ② 電子楽器を使用する

   ある程度、続ける覚悟が決まっているのなら、

   電子楽器を購入すると良いでしょう。

 

   電子キーボードや電子ドラム、エレキギターなどの楽器は、

   演奏する際にはヘッドホンをつけることができたり、

   アンプに接続しない限り外に音が漏れにくいようになっています。

 

  ③ ヨガマットを活用する

   ヨガマットは、意外と使える楽器防音グッズです。

   特に、ドラム、ピアノ、などの床面に設置する楽器に有効です。

 

   こうした楽器は、

   本来的に音が出る部分に加え、床面に接している部分から音が伝い、

   床下はもちろん、壁にも反響して音が増幅され、

   自分が思っている以上に周囲に音が響いているなんてこともあるのです。

 

   しかし、ヨガマットの上に楽器を設置すると

   床面から伝っていく音を殺すことができるので、防音性は向上します。

 

  ④ ミュートアタッチメントを使用する

   ギターをやっている方ならご存知の方も多いかもしれませんが、

   ミュートアタッチメントという道具が販売されていることがあります。

 

   例えば、

   ギターはサウンドホールで弦の振動音を増幅させることで音が出ます。

   そこで、サウンドホールを塞ぐアタッチメントを使用すれば、

   音の増幅がされないので、ミュートされた状態での演奏が可能になります。

 

  ⑤ ピアニッシモを習得する

   これは、技術的な話になりますが、

   ピアニッシモを習得するのも防音対策の1つとして有効です。

 

   ピアニッシモとは、

  「ごく弱く」という意味の用語で、フォルテッシモの反意語です。

 

   ピアニッシモを習得するには、

   奏法(弾き方)を覚える必要はありますが、

   そもそもごく弱い音しか出さないので、周りに聞こえる音も減ります。

   

   

 2 プロはどうしているのか

  私がよく見ているプロの奏者の方のXなどを見ていると、

  プロの音楽家の方も周囲への騒音問題には悩んでいるようです。

 

  プロの方は、大きな音が出る楽器を自宅に所持しているので、

  家で練習をしようにも、まず気になるのは騒音なのだとか。

 

  ティンパニやバスドラ、カホンマリンバシロフォンなどの楽器は

  超絶大爆音が鳴ります。

  一軒家でも賃貸でも、騒音が気にならないわけがないくらいの爆音です。

 

  では、プロの演奏家はどのような騒音対策をしているのか。

  アマチュアの私には実践できませんが、参考までに、少しだけ紹介します。

 

  まず、最も手っ取り早い方法は、スタジオのレンタル。

  カラオケ感覚で、「1時間〇〇円」で借りて、時間いっぱい練習する。

  今では、アマチュアバンドを組んでいる方も増えてきているので、

  スタジオのレンタルスペースを提供している場所も多く、

  アマチュアでもスタジオレンタルへのハードルは下がっています。

 

  次点で、楽な方法は、自分の音楽スタジオを持つこと。

  プロの演奏家の方は、ご自分で音楽教室を開いている方も多く、

  生徒さんの指導の合間に練習する方もたくさんいらっしゃるそうです。

 

  3番目によく使われる手段は、近隣の住民の方に理解を求めること。

  たとえ、一軒家でも、爆音が鳴る楽器を日常的に使用するプロの演奏家は、

  近隣の住民の方にも協力を得ることで練習環境を構築している方も多いとか。

  たとえば、

  「私、職業柄、楽器を日常的に演奏するのですが、

   もしも、ご迷惑になるようでしたら、遠慮なくおっしゃってください」などと

  言っておくとトラブルになる可能性を減らせるといいます。

 

 

 3 騒音対策は必要だけど、上達はしない

  ここまで、楽器の騒音問題対策について書いてきましたが、

  1つだけ注意しておきたいのは、騒音対策だけでは上達はしないということ。

 

  確かに、周囲への配慮は必要です。

  しかし、毎回の練習内容がピアニッシモだけだと正しい奏法ができません。

  あるいは、ミュートアタッチメントをつけてばかりの練習をしていると、

  ミュートした音に耳が慣れてしまい、楽器本来の音を覚えることができません。

 

  たまには、騒音など気にせず、

  思いっきり爆音で音を響かせる練習をすることも上達には必要なのです。

 

  吹奏楽を経験された方は、あるあるだなと思うかもしれませんが、

  合奏していると「打楽器パート、うるせぇ!!」と先生に怒られたり、

  パート練習していても他のパートから「うるさい!!」と言われたり。

 

  それが原因で、

  音を響かせる弾き方を習得できないままなんて人も少なくないそうです。

  

  しかし、これは本末転倒な話だと私は思うのです。

  音が響かない楽器なんて、そんなものはただの音の羅列に過ぎません。

  人に聞かせる気もないのに、楽器なんて弾いたって無意味です。

  

  どうせやるなら、音楽という文字の通り、音を楽しみながらやりたいですよね。

  同じ楽器、同じ音階、同じ打面でも、

  強弱を変えるだけで、聞こえる印象はがらりと変わったり、

  練習している曲調に合っているのかどうか研究できたり、発見はいっぱいです。

 

  そういう発見の積み重ねがきっと上達への近道だと私は思っているので、

  たまには、思いっきり爆音で弾く練習も必要だと感じているわけです。

 

  しかし、いずれにしろ、

  楽器を始めたいなら、まずは楽しむことが最優先。

  そして、この楽器を続けていく覚悟が決まったら、騒音対策もしつつ、

  自分に必要な練習内容を検討していけば良いと私は思います。

 

 

 

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