水景の雑記帳

雑談多めの「深く考えない脊髄反射的な」ブログ。ほどよい息抜きに。

当たり前すぎて鼻で笑われそうですが、大事なことなのです。

 

 昨今のダイエット界隈において、

 炭水化物=敵、タンパク質=味方

 のような見方がされがちではないかなと私は感じています。

 

 ダイエットしたければ、「脱炭水化物・高タンパク」と言われがちですし、

 ダイエット食品売り場に行けば、「高タンパク・低GI」商品でいっぱいです。

 

 しかし、実は、これには、落とし穴があるというのが、今回のお話。

 

 

 そもそも、ダイエットにおいて、

 なぜ炭水化物が敵で、タンパク質が味方であるというような考えになるのか。

 

 それは、ほとんどのダイエット関係の話題で言われるように、

 ダイエット、特に、痩せるためのダイエットをするための条件として、

摂取カロリー<基礎代謝 が成立すれば良い

 ということが言われているからです。

 

 

 人間は、食事という行為を通して、主に3つのことが体内で処理されています。

 ① 体を動かすためのエネルギーを作る

 ② 体を構成するパーツを作る

 ③ 体の正常な機能を維持・調整する

 

 このうち、①について、もう少し掘り下げると、

 体を動かすエネルギーを作る物質とは、要するに、燃料のことです。

 この燃料には、体内で消費される優先順位があります。

 1位:炭水化物 2位:脂質 3位:タンパク質

 この優先順位とは、「より先に消費される」という意味での優先順位です。

 

 つまり、

 炭水化物が体内にあれば、すぐに燃料として消費され、

 炭水化物が切れたら、次は脂質が燃料として切り替わり、

 脂質も切れたら、最終手段としてタンパク質が燃料として使われるということ。

 

 では、なぜ、炭水化物が燃料としてすぐに使われるのか。

 それは、最も効率よくエネルギーを作り出せるからです。

 

 エネルギー、より厳密に言えば、体温を維持するための熱エネルギー。

 よく「カロリー」と我々が言っているあれのこと。

 食品の栄養成分などに「100kcal」といった表記があるあれのことです。

 

 この「カロリー」には、基準として、

 1cal=水1gの温度を1度上昇させるための熱エネルギー

          その1000倍の熱エネルギーが1kcal

 という定義がなされています。

 

 つまり、この値が高いほど、体を動かすエネルギーになりやすいということ。

 したがって、この値が大きい炭水化物が優先して消費されるというわけです。

 

 だから、ダイエットをする時に

 炭水化物を断つというのは、体を動かす燃料を1つ切ることで、

 次の燃料候補である脂質、つまりは体脂肪を燃料とし、

 いわば「自分の体の一部」を食べているような状態になり、

 結果的に、体脂肪減 → 体重減 → 痩せた という構図になるのです。

 

 ここまでは、一般的なダイエット法かと思いますが、

 問題は、その次です。

 

 脂質も燃料から切った時に、体内で何が起こるか。

 それは、最終手段であるタンパク質を燃料として消費することです。

 人体にタンパク質を保有している部分は、主に筋肉、骨、血液です。

 これらに含まれるタンパク質を「自分で食べる」ことでエネルギーに変換します。

 

 ただし、体脂肪は、減ってもらって結構なものなので問題にはなりませんが、

 筋肉などは減っては逆に困ってしまいます。だから、「最終手段」。

 何の栄養補助もなしに、タンパク質を燃料とするまでに至った人間は、

 かなりの飢餓状態になってしまい、最悪、命に関わる重篤な状態に陥ります。

 

 たまに、プロボクサーなどが減量中に体調を崩したなんて話も聞きますが、

 その原因の多くは、このためです。

 

 このように、ダイエット中に、

 人体に害をなす場合も考慮し、それをサポートするための食品として、

 高タンパクな食品、プロテイン飲料などが開発されているのですが、

 私が「ん?」と思うのは、極端なプロテイン信者の人たちです。

 

 

 昼食代わりにプロテイン

 おやつ代わりにサラダチキン

 ジュース代わりにプロテイン

 

 

 こんなことしている人、見たことないですか?

 実は、これ、けっこう人体に有害なんです・・・。

 

 運動量が多くて、筋肉の修復に必要とされるタンパク質が多くなっているのなら

 全く、問題はないのですが、

 それほど運動していないのに、いわゆる「置き換えダイエット」をしているのなら

 私は、あまりお勧めしません。

 

 というのは、タンパク質を摂取したとして、

 それが体を作るために全て使われれば良いのですが、

 消費し切れずに余った場合は、排泄しなければなりません。

 

 この時、「不必要」認定されたタンパク質の量が多いほど

 それを排泄するために、内臓、特に、腎臓に負担がかかります。

 

 「置き換えダイエット」でプロテインなどを常飲している場合などは、

 かなり高確率で「不必要」認定されるタンパク質量が多く、

 知らず知らずに腎臓に余計な負荷をかけている場合があります。

 

 また、処方薬などを飲んでいる際にも、

 プロテインの取りすぎは危険な場合があります。

 

 特に、非ステロイド性の抗炎症薬、血圧を下げる薬などは

 腎臓に負担をかける可能性のある薬剤なので、

 こういった薬剤の投薬を受けている人が、プロテイン信者並みに

 タンパク質を過剰に摂取すれば、腎臓への負担リスクはかなり上がります。

 

 それに、単にタンパク質を摂取しただけでは、人体で吸収・利用はされません。

 他にも、エネルギー、ビタミン、ミネラルなどの物質との相互作用が必須です。

 

 要するに、「バランスの良い食事が大事」という

 当たり前すぎることをここまで長々と書いてきたわけですが、

 ダイエットする際には、ただ一側面だけにフォーカスして、

 「これは食べちゃダメ」「これはどんどん摂取しよう」と安易に判断するのは

 いかがなものかなというお話。