水景の雑記帳

雑談多めの「深く考えない脊髄反射的な」ブログ。ほどよい息抜きに。

「それでも、守りたい世界があるんだ!!」

お題「感動した名言は?(ドラマ、アニメ、偉人、何でもOK)」

 

 これは、2000年初期に放送された「機動戦士ガンダムSEED」の

最終話「終わらない明日へ」で主人公キラ・ヤマト(CV:保志総一朗)の

一言。

 この作品は、初代ガンダムのオマージュ的な作風であり、元々ただの

学生であったキラ・ヤマトは、極秘裏に開発されていたMS強奪を画策する

ザフトという軍事組織の襲撃に遭い、成り行きでガンダムに乗り、本人の

意思とは裏腹にザフトとの戦争に巻き込まれていくというがあらすじ。

 「自分は戦いたくなんかない」「でも、戦わないと自分も仲間も死ぬ」

 そういう自分の気持ちと目の前の現実との狭間で苦悩しつつも、

「思いだけでも、力だけでもダメだ」ということに気がつき、敵を倒すこと

だけが全てではない。真に戦いを終わらせたいと願うのなら、自分のすべき

ことは何なのか。その答えを探しつつ、ザフトとの最終決戦へ挑む。

 本作のラスボスポジションであるラウ・ル・クルーゼ(CV:関俊彦)は

キラに語りかける。

 「人の愚かさが争いを生み、互いを妬み、憎み、そうして殺し合う。それが

ヒトの本質であり、争いは運命である。そして、戦いが終わる時が来ると

するならば、それは敵である者全てを滅ぼした時である。だから、人類は

滅ぶべくして滅ぶのだ」と。

 キラとは違い、ザフトの軍人として戦場で生きてきた彼。そして、彼は、

より優れた人類「コーディネーター」を作り出す過程で作られたクローン。

 本来なら、両親に愛され、望まれてこの世に生を受けるはず。しかし、彼は

ただの実験材料でしかなく、戦いのための道具でしかなかった。

 そういう世界に対する恨みも含んだ彼の言葉は、ある意味では正しいです。

現実の人類の歴史を見ても、人類はずっと戦いから脱却できずにいる。それが

ヒトの性だと言うのなら、否定はできない。

 しかし、キラは、「それでも、守りたい世界があるんだ!」と叫び、

コックピットごとビームサーベルでラウの機体を貫きます。

 世界は、人類はどうしようもなく愚かで、戦いを捨てられない運命なのかも

しれない。しかし、自分が守りたい家族や友人はそんな世界にいる。だから、

キラは、そう叫んだのでしょう。

 かと言って、世界のどうしようもなさを自分がなんとかできるかと言えば、

そんなことはない。ただ、ラウの言うように滅んでしまっても良いとも

思えない。そんなキラのエゴで成り立っているのがこのセリフなのだと私は

思います。

 現実でも、どうしようもないと絶望する瞬間があるかもしれません。

しかし、「それでも」と言い続けることで、もしかしたら活路は開けるかも

しれない。それを愚かと笑われようとも、それが自分の信じる道なら、

この心のままに進むことが大事なのかもしれないと考えさせられたのでした。